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<   2011年 11月 ( 10 )   > この月の画像一覧

同性婚サポートのデモ行進今週土曜日です

世論調査では、6割が支持しているらしい同性婚。
今の与党労働党は、首相のジュリアちゃん(宗教信じてません)が
「結婚は男女間のものである」と頑なに言い切り、
政策として同性婚賛成を打ち出しているのは、緑の党のみ。
宗教人トニー君が党首の野党保守党に至っては、
もちろん反対、大反対です。

そんな中州レベルで見ていくと、労働党、
シドニーのあるNSW州以外では、州の政策として同性婚を支持しています。
今年のNSW州の労働党総会において、この件については投票があり、
否決されてしまいました。NSWの労働党リーダーは
息子がゲイということもあり、かなり押していたんですが。

といまの労働党は右寄りの保守系なので、
そもそもは左寄りの代弁者であったのに、その機能を果たしていません。
(マレーシアとの難民を交換し合う政策もそう。愚策です、ほんと)

そして今週末ダーリングハーバーで労働党の全国総会があります。
そしてその総会に向けて、ハイドパークからダーリングハーバまで
同性婚支持のデモがお昼12時から予定されています。
現在フェイスブックでの参加予定者は、3000人以上です.
本当にどこまでふくれあがるかわかりませんが、
同性婚を支持する方、セクシャリティに関係なく、
散歩がてらぜひこのデモ行進に参加してください。

先週の新聞では、オーストラリアのラグビー代表選手が
結婚式は行ったものの、同性婚が可決されるまで
法的に自分らは籍を入れないと発表していました。
ブランジェリーなも同じこと、言ってます。

世論の6割以上が賛成しているにも関わらず
狭い世界に住んでいるのか、未だ同性婚不支持が根強い政界。
この流れを変えていくためにも、
ぜひ、ぜひこのデモに参加してください。

私たちは、もちろん参加します。
ぜひ。
by sydneybeachboys | 2011-11-30 19:40 | 日々の暮らし(シドニー)

新しいライブベニュー

もう先週のことですが、
お気に入りのインディバンドがライブをするということで、
9月にオープンしたライブスペース、The Standardに行ってきました。

場所は、オックスフォードストリートのテイラースクエアにある
パブKincellar(たぶんお店の名前のスペル、違います)の3階。
一応ゲイパブですが、数年前のリノベーション後に混んでいるのは
ほとんど見たことのない、個人的には落ち着いていて過しやすいパブ上の
2&3階がリノベーションされて、こじゃれた空間になってました。
2階は、ストレートのちょっとオシャレだと自分で思っている人たち
(実際はファッション誌そのまんまとかで、全然おしゃれじゃないんですが)
が遊びに来そうな、今流行のオサレインテリアバー、
そして3階が、ロフトっぽい雰囲気のライブスペースです。
ここが広々としていて、スピーカー等のサンドシステムもよく、
卓球台もあるので、ピンポンも楽しめちゃいます。
インディバンドのライブが多いので、客層も音楽好きな層でいい感じです。
数百メートル先のオサレパブの2階もライブスペースになりましたが
こっちは郊外から着飾ってやってきたストレートが
音楽を楽しむというよりも、酔っぱらってナンパにし来るような場所なので、
対照的といえば、対照的。
ダーリングハーストやサリーヒルズのローカルで
カルチャー指数が高い層は、こっちに遊びに来ているかと。
あとは夜中3時までオープンというのもいい感じです。

バレエレッスンが終わった後9時前に駆けつけたら
前座バンド1つ目が始まってました。
この平均年齢18歳の男の子インディロックバンドが、
そのナイーブな魅力で、かわいらしくて、すっかりトリコに。
数日前にガスヴァンサンドの新作『Reckless』(邦題『永遠の僕ら』)を
プレビューで見ていて、デニスホッパーの息子である新人が主役の男の子で
これまたこの子のナイーブな魅力にハマり、
年下ブームがやってきつつあるので、それに火がついた感じです。

とすっかりとそのバンドが期待以上に気分を盛り上げてくれたので
メインのバンドが終る12時近くまで、
バレエレッスンの後で夜ごはんをまだ食べてなくて、
ヘトヘトなのに、とっても楽しい時間を過ごせました。
ライブスペースの箱も客層もパフォーマンスもすべてがよかった一夜。
そんな締めくくりは、ラストオーダーが1時で
クリエイティブなタパス以上夜ごはんのお皿未満のごはんが
食べられるダイナーDukeへ。
こちらは以前これまたゲイパブだったFlindersの2階にあります。
現在は、オーストラリアのストリートファッションブランドKtusbiの
オーナーがパブを買い取り、オシャレインディキッズの遊び場になってます。
2階のこのダイナーDukeもオープン当初より評判よく、
いろんな賞を受賞しているだけあって食事のメニューは
とてもクリエイティブで、サービスもフレンドリー、
お値段お手頃でインテリアもいい感じで、
「夜中にこんな場所で、ごはんがちゃんと食べれる場所を
シドニーでは待っていました」とついつい叫びたくなる素晴らしさ。

シドニーって東京含むアジアの眠らない街から来ると、
夜中にごはんが食べたいと、ピザやケパブのファストフード、
またはチャイナタウンのゴールデンセンチュリーぐらいしか
食事にありつける場所がないので、
非アジア料理以外でこじゃれ飯を食べたい時には、
本当に重宝するダイニング場所です。

にしてもこのライブスペース The Standard。
ライブハウスが潰れ続けるシドニーで、ぜひ生き残ってほしいので、
チケットの値段も手頃だし、
できるだけ通いたいと決心しています。
今週も、明日の夜気になるベルリンのバンドが・・・。
サポートバンドのシドニーのバンドも気になるし、
平日夜だけど、行ってしまおうかと迷っています。
by sydneybeachboys | 2011-11-30 19:24 | 日々の暮らし(シドニー)

ストリートアートフェスティバル

ここ数年グラフィティなどのストリートアート鑑賞に
ハマっている私(たち。パートナーも嫌いじゃないですが、
主に私の趣味です、これは)。

ここ数年シドニービエンナーレの会場、
そしてそれ以外の時期も様々なコンテンポラリーアートのエキシビジョンや
若者向けのミュージックフェスティバル等の開催で
ストリートカルチャーやアートイベントのユニークな開催場所と
いうブランディングなCoockato島で
ただいまストリートアートフェスティバル開催です。

一般的にストリートアート等のグラフィティは
行政が罰金や刑務所行き等の法律によって
厳しく罰する犯罪行為。行政には嫌われる一方で
今回のフェスティバルのメジャースポンサーの1つは行政っていうのが
アイロニーか感じがする一方、
バンクシーの存在で、
一気にメジャーアートに踊りでた感のあるグラフィティの
社会的認知度が高まりつつあることを実感します。

シドニーはもちろんオーストラリア各都市の
人気&有名グラフィティアーティストの作品らが
ユニークな海軍&造船工場跡地の島で、のんびり鑑賞できます。
またここのところ世界的に人気が出てきている
「Cold War」というグラフィティアーティストのバトル
(ライブ90分で2メートル近くの大きなキャンパスに
白黒のグラフィティを時間内に対戦する2人が書きあげて、
それを審査員と観客の人気投票で勝者が決まる、勝ち抜きバトル)
も毎週土曜日に開催されています。
一度これをライブで見てみたかったので、
90分でどんどん1つのアートを仕上げていく姿を
DJの演奏をBGMにビールやサイダーを飲みながら
まったりと眺めることができました。

ソファーや卓球台が並んでマッタリできるポップアップバーもあって、
昨日久しぶりに気持ちよく晴れ上がったシドニーの午後をまるまる
楽しむことができました。
フェリーで島まで出かける行程も、
いつ出かけても小旅行気分でわくわくして、いい気分です。

まだあと2週間ぐらい確か開催中。
来週はオーストラリアのスケートボードグランプリ大会も
開催されるようで、
スケーティングが大変気になるこの1年、
グランプリ大会も見に行ってこようかなと考え中。
スケーティングそのものよりも、
スケーターカルチャーとそのファッションにむしろ興味があるのですが。

これら全部が無料って、本当にすごいです。
税金は、こういうために使わないとです。
by sydneybeachboys | 2011-11-27 20:30 | 日々の暮らし(シドニー)

エベレスト街道トレッキング 写真編

山に出かけると、山の写真をたくさん取りますが、
後日それをみると、どれも同じに見えてとても退屈だったりします。
もちろん今回もご多分にもれず、そうでした。

ちなみにこんなところまで出かけてきました。
ちょこっと見える建物のあるここが、
エベレスト街道トレッキングの最高地点の宿があるゴラクシェップです。
この宿たちの裏にある山(たぶん現地シェルバ族には、ただの丘)
であるカラパタール(標高5600mくらい)から眺めるエベレストが
このトレッキングのハイライトです。
エベレストベースキャンプまで行く場合には、
ここから往復3時間ぐらいです。
遠くはないんですが、なにせ高山病で身体が重くて、進めないわけで。
d0036048_202758.jpg


そしてそんなカラパタールの頂上から眺めたエベレスト。
そんなに高く見えませんが。
はためく白い旗の左に見える頂上の山がエベレストです。
とりあえずこの景色を眺めている時は、
達成感のアドレナリンで、高山病や風邪のことはすっかりと忘れていました。
d0036048_2041921.jpg


ちょっとおまけ写真たち。

山に出かける前のカトマンズに到着した午後。
大きなお祭りディワリ中ということで、
バザールのストリートはアメ横並みに大混雑。
お祭り用に飾られた旗に午後の柔らかな光、
人混みの喧噪などが、すべてドラマティックで
とてもエモーショナルな気分になりました。
d0036048_19521261.jpg


これが、世界的にも有名なわずか500mの滑走路(その下は崖)、
そして向かいはすぐに山というルクラの空港。
こんなところに飛行場を無理矢理作ったので、
霧が出ればすぐに欠航となるわけです。
空か見ると、本当に短くて、着陸時に本当に止れるのか不安になります。
d0036048_19532778.jpg


2000mぐらいから5600mまで歩くと、
山の景色も森から、草原っぽくなって、だんだん石や氷河のみと
景色が変わっていくので、どんどんと空に近づいていく感じがして
すばらしかったです。

歩くことさえできれば、基本誰でも行けるので
人生で一度ぐらい5000mを歩いてみるのも悪くないのではと思います。
おすすめです。
by sydneybeachboys | 2011-11-18 20:08 | 日々の暮らし(シドニー)

ヒップホップな夕べ

金曜日の夜は、シドニーダンスカンパニーの
ダンスクラスでバレエの夜。
旅行で3週間出かけていなかったので、
すごく楽しみにしていました。

ストレッチをしながらスタジオで待っていると、
受付スタッフのおばちゃんが、
「今日のバレエは先生が来れないので、キャンセルです。
払い戻すか、他のクラスに出てください」とのこと。
おばちゃんのおすすめは、ヒッピホップダンスのビギナークラス。
先生が、親切に教えてくれて分かりやすいそうです。

ヒップホップダンスなーんて、全然縁がないのですが、
食わず嫌いもなんだしということで、
会社の同僚さんと一緒に参加してみることにしました。

最初の20分は、音楽に合わせてストレッチエクササイズ、
残りの1時間でダンスルーティーンを学んでいきます。

教え方が上手との評判通り、ルーティーンはけっこう長いのですが、
それを短く区切って丁寧に教えてくれます。
またビギナーコース向けに、手の振りは少ないので、
足と腰の動きに集中できるのもやりやすい。
初挑戦のヒップホップダンスでしたが、
1時間後には一通りそれっぽく踊れるようになってました。
やっぱり先生の教え方って大切です。

終了後の同僚さんも
「これからはたまにはあのクラスも出ようかしら」と
ずいぶんと気に入ったようでした。

今日は、10回回数券を購入したら、
家の近くの映画館で来週水曜日に開催の
ガスヴァンサント監督の新作『Reckless』(邦題『永遠の僕たち』)の
プレビュー大人2人分無料券、もらえました。
と、なんか妙にラッキーなことが続いた今晩。

30度越えらしいシドニーの今週末、
山で寒さに凍えていた時に、シドニーのビーチが恋しかったので、
明日はもちろんラペルーズのビーチに繰り出すつもりです。
by sydneybeachboys | 2011-11-18 19:45 | 日々の暮らし(シドニー)

エベレスト街道トレッキング ルクラで足止め編

エベレスト街道トレッキングのスタート地点は、
カトマンズから小型飛行機で30分程の村ルクラから。

ヒマラヤの山の中にかろうじてある平地に
無理矢理空港を作ったので、滑走路が極端に短く(500m)、
滑走路の先は谷、そして向かいはすぐに丘と、
悪条件な空港なので、天気が悪くなると、すぐに欠航が出ることで有名です。
(さらにしょっちゅう墜落事故があることでも)

ハイシーズンは乾期だからハイシーズンなのですが、
そんなときでも山の天気、霧が出続けることもあります。
もちろん、欠航です。
そしてそんな事態が私たちの下山時におきました。
下山時の途中の村で「なんかトレッカー少ないよなー」と思っていたのですが、
ナムチェバザールまで降りてきた時、異様にホテルが空いている理由を
日本語がちょっと話せるガイドに言われました。
「飛行機もう4日間ぐらい飛んでないんだよ。で、
ルクラには、もう下山して飛行機を待っているツーリストが3000人いて
ルクラの宿には泊まれなくて、1つ手前の村の宿でスタンバイしてるらしいよ」と。
私たちは、とりあえず翌日は、予定通り次の村パクディンまで下がり、1泊。
宿でランチをしていた時に、イギリス人のグループツアーが
その日の午後にルクラまで下る予定でいるようで、そこでの会話。
「いつも使っている宿があるんだけど、幸いにも仏間とドミトリーは空いてる
らしいから、そこで寝れるよー」とのこと。
私たちのガイドに「明日、ルクラに行って、宿の部屋、取れると思う?」
と聞いたら、
「宿に電話して、部屋を確保してくれるようにお願いしたから」
との返事でした。

その日の午後、パクディンの村の中心まで散歩に出かけると、
何度か顔を合わせている日本人トレッカーのTさんとばったり出会い、
情報通のTさんは、いろいろと教えてくれたのでした。
「どうも1日1000人のペースで、ルクラ増え続けていて、
部屋の確保の約束って言っても、早い者順らしいから、
ルクラの宿で寝れればラッキーみたいな感じみたいだよ」とか
「ヘリコプターのチャーターが1人375ドルらしいけど、
それでも人気で順番待ちみたいだよ」とか
「今まで最大10日間ぐらい飛ばない時もあって、その時は
軍のヘリコプターが出てきたらしいよ」とか、
いろんな話しがありました。

宿に戻ると、ドバイで働くリッチそうなイギリス人グループが、
2000ポンドでヘリをチャーターし、明日カトマンズに戻るという話が。

というわけで、「本当、ルクラ、どうなってるの?」という疑問を抱きながら
翌日ルクラまで下山すると、小さな小さな田舎村に
たしかに観光客が溢れていました。
自分らが泊まる予定の宿に着いても、なかなか部屋に通されません。
「これって、絶対に部屋が空いてないってことだよね」と思い、
お昼を食べ終わったころに、宿のダイニングルームを出て行くグループがいました。
どうやらルクラから20分程下山した村にヘリコプターが1時間後に来るので、
それでカトマンズに戻れるグループのようです。
そして彼らがチェックアウトしたので、私たちは、部屋を確保できました。

そしてここからまるで小説のような世界が繰り広げられていきます。
現地のテレビやラジオを理解できない私たちにとって、
入ってくる情報は、ガイド等を通じた伝聞情報、つまり噂です。

「どうもルクラには今4000人がいるらしい」
「軍のヘリが救援にくるらしい」
「そのうち村の食料が尽きるらしい」
「明日は晴れるらしい」
「月曜日までは晴れないらしい」
「さっきカトマンズから飛行機が一機飛んだが、
結局着陸できなくて、引き返したらしい」
「1時間後に下の村からヘリが飛ぶらしい」
「もうこれ以上下山しないように、トレッカーは
ナムチェバザールで待機するように言われてるらしい」
「ヘリが飛ぶと言われて、下の村まで下山したのに
結局今日はヘリが一日飛ばず、みんな戻ってきた挙げ句に
宿の部屋が満席で泊まる場所がなくなったらしい」
とか、それはそれはいろんな噂が出回ってました。

で、こんな状況からカトマンズに戻る方法とは?

1 歩いて下山し、バスで半日
ルクラからさらに3日間歩いて、そこからバスで半日。
ある意味確実に帰れます。
噂だと1日100人近くはこの方法で下山していったらしい。

2 500ドルを払ってヘリで戻る
飛行機が飛べない場合でも、ヘリなら可な場合も。
(下の村のヘリポートなら使用できる場合も)
しかしながら、これも天候次第で、
実際にヘリは、ほとんど飛んでませんでした。
にもかかわらず、ヘリで戻りたい人はすごい数。
宿やガイドがヘリを手配することが多いようで、
「もう3日間待ってるけど、まだヘリは手配できないの?」と
手配できないんじゃなくて、天気が悪い訳ですが、
そのへんをはき違えて、イライラとしている人たちを村中でみました。
さらにある日村中に御触書が。
「ヘリ代が600ドルという話もあるようですが、ヘリ代は500ドル以上
支払うべからず」と。すごいですねー。災害につけ込んだ資本主義です。

3 いずれくる飛行機を待つ
ま、多くの人たちがこれを選んでいる訳ですが、
1と3の選択肢で揺れ動く人も多く、
誰もいつ晴れるかなんて保証できない中、
「こんなに飛行機が飛ばないなら、歩いて帰ってればよかった」と
ガイドに楯つく人もいます。

とこういった特殊な環境に放り込まれた時に、
人間の性格や人柄って、かなり露出します。
その人間観察が、興味深かったです。

毎朝起きると「あー、今日も霧がかかっていて、無理かなー」と
思っていると、少し霧が晴れはじめ、
ヘリが1機やってくると、村中で歓声と拍手が上がり、
「次は自分らの番かも」と思って、スタンバイを始める人が出ますが、
結局その日1日来たヘリは、朝の1機のみとか。
5日目の夜に、ずっとカトマンズに戻れずに空港に待機していた1機が
ほんの少しだけ霧が晴れた瞬間に空港を飛び立った時は
村中の人が空港に駆け寄り、拍手して見送ったのでした。

ようやく7日後に朝から霧が晴れ、飛行機が飛び始めると
今度は、また違った精神状態におかれます。
時刻表などなく、とりあえず飛行機が10分おきに飛ぶような状態になるので、
自分がいつの何時の飛行機に本当に乗れるのか分からない場合が多いので、
とりあえずその日のチケットを持っている人たちは、
宿でいつやってくるかわからない自分のフライトを待ち続けることになります。
そして宿の人やガイドに「次のフライトに乗れるから、空港に急いで」と
急かされて、空港に向かうのです(空港徒歩5分ですから)。
その日のフライトのチケットを持っていても
山の天気は変わりやすいので、本当に帰れるのかは神のみぞ知る次第で、
「乗れそうだから、空港へ」と言われて、結局乗れずに宿に戻ってくる人も多数。

ようやく飛行機が飛んだその日、全部で60フライトぐらいあったらしいですが、
結局脱出できたのは、キャンセルが始まった1&2日目の人たちまで。
まだまだ長い列ができています。
私らは、当初日曜日にカトマンズに戻る予定でしたが、
飛行機が飛びはじめたのが月曜日だったので、もちろんぜんぜん無理でした。
というのも、なんと手配してもらっていたチケットが、
オープンチケットだったのです。
ということは、予約が空いていれば、入れられると
こんな状況では一番優先順位が低いチケットです。
っていうかハイシーズンでオープンだなんて、
絶対に予約が入れられなかったからオープンで発券したとしか思えてません。

幸いカトマンズからバンコクへのアウトを木曜日にしていたので
まだ余裕があったのですが、すでに3日過した村で、
やることもなくなってしまい、カトマンズに戻りたかった次第でした。
宿の人にも月曜日の夜の時点で
「オープンチケットだと、あと1週間経っても帰れないと思うよ」と言われ、
「えーっつ。そんなにこの村ですることないしー」(別に仕事は気にしてない)
と考えていたら、宿のオーナーがひそひそ話を始めました。

「全部明日も満席なんだけど、シンボチェからのフライトには
空きがあるから、それに乗せられるかもしれない。片道120ドルだけどね。
で、使わないオープンチケットは、カトマンズに戻ったら払い戻せばいいから。
あ、ここだけの話ね。他のゲストには言わないでね・・・」

シンボチェというのは、ナムチェバザールのちょっと上にある小さな飛行場、
そこには定期便はずなのですが・・・。
いったいどういうことなのか。この120ドルは、テーブルの下から渡すような
絶対に領収書を出してもらえないような取引ではと思いつつ、
ヘリで戻るよりも全然安い!し、払い戻せば、実質ほとんど出費はないので、
この美味しい話にならない理由はありません。
なので即効で「お願いします」と言ってみるものの
2人分240ドルの米ドル現金、ないんです。
幸いにも翌朝銀行でVISAカードでキャッシュアウトができたからよかったのですが、
こういうときのためにも米ドル現金は余裕を持っておきましょう。
もし翌日が銀行定休日だったら、
私たちはカトマンズに戻るチャンスを棒に振っていたかもしれません。

そして翌朝、宿のオーナーに聞いても「その話はちょっと待ってて」とだけ言われて
なかなか取り合ってもらえません。
一応いつでも帰れるようにパッキングはしてあるんですけど。
再度確認すると「今日で18番目の飛行機で可能性がある」とのこと。
18番目っていっても、自分らが当初予定する航空会社で18番目?
(飛びはじめた初日には、自分らの航空会社は27回飛んだ)、
それともルクラの空港全体で18番目?
と、いつ呼ばれるかも分からない待合室で待つような気分で
宿のテラスで飛び立つ飛行機を眺めながら(宿は空港隣)、
お昼の時間になり、お昼ごはんでも注文していると、
宿の2代目が空港から戻ってきました。
「多分2時間後に乗れるから、空港に行く準備を始めて」と。
その言葉を信じたく、「お金なら、ここにあります」とドラマのように言ってみると
「お金は、空港で搭乗券と交換。とりあえず空港へ」と言われるので、
「あのー、お昼、頼んじゃったんですけど」と答えてみると
「そんじゃ、チェックインする大きな荷物だけでも空港に先に持っていって」
と言われ、空港に荷物を運びにいきました。

そしてそんな空港ロビーは、まるで内戦が起きて
逃げ出す人々でごった返すようなカオスです。
航空会社のカウンターには、長蛇の列。
隣でバックパッカーの外人などがスタンバイを狙って叫んでいますが、
もちろん相手にされません。
たくさんの外国人が、自分でどうにかスタンバイシートを狙おうと
空港内で待っていますが、何もできずにただただ待っているだけ。
ネパール人のガイドでさえ、スタンバイが取れずにいるんですから、当然です。
こういう状況で、現地語ができない中で
ガイドや宿の人たちを戦って、航空券を勝ち取るのはたぶん不可能です。

とりあえず宿のオーナーに「ここに荷物を置いておいて」と言われ、
一度荷物を置いたら、宿に戻りお昼ごはんをいただき、チェックアウト。
そして再度空港に戻ると、航空会社のオフィス外で
チケットを渡され、お金を渡して無事に航空券入手です。
自分らの航空会社とは違う他の会社でした。
「次のフライトだから」と言われ、搭乗ゲートで待つ時は、
「このまま晴れたままでいてください」と祈る気持ちです。
もしあと1時間以内に天気が変わってしまったら
このチケットもお流れ、またスタンバイし直しですから。

と、そんな祈りも通じたのか、
登場予定の航空会社の飛行機がカトマンズから戻ってきました。
前のお客さんが降りて、自分らが乗って、荷物を積んで再度出発するまで
その時間わずか15分程。神業のような早さで、飛び立ちます。

ルクラから離陸した時は、本当にほっとしました。
右側の席に陣取ったので、飛行機と同じくらいの高さに見える
ヒマラヤの山々を眺めているうちに、カトマンズ、わずか20分で到着。

あれだけカトマンズに戻りたいと願っていたのに、
あまりにあっさりと戻れて、ちょっと拍子抜けしながら、
その日の夜はチベット料理レストランで、チベット鍋の夕べ。
美味しい鍋をつつきながら、
カトマンズに戻って来れたのが嘘のようで実感できませんでした。

オープンチケットで、一番優先順位が低い自分らが、
自分らよりも早い日にちの戻り便のチケットを持っている人たちよりも
早くカトマンズに戻ることができたのは、すべてあの宿のおかげです。

まるで村中が空港の待合室状態だったルクラで過した
最後の数日間がけっこう特殊な環境だったので、
そのインパクトで山で過した日々が吹っ飛びそうな勢いでした。

いずれにしても年に1−2度はこんな事態があるようなので、
アンラッキーな状況に遭遇してしまったら、
できるだけ成り行きに任せて過しましょう。
その方が、精神的にたぶん楽です。

<まとめ>

いずれにしてもハイシーズンは、オープンチケットは買うべからず。

なんでこんなに宿のオーナーがチケットのアレンジをするのかというと、
ルクラ便の場合、カトマンズに戻るフライトのリコンファームを
通常トレッキング開始時にルクラ入りした時に、
帰りに泊まる宿に航空券を渡し、リコンファームをお願いするからです。
なので、トレッキングが始まる前に、どの宿に泊まるか決めておきましょう。
(たいていガイドが連れいてく宿です)

きっとどの宿も、私たちが泊まった宿と同じように
飛行機が飛び始めると空港に張り付いて、
少しでも早くゲストが帰れるように努力してくれます。
そんな中、私らの宿は、私たちが乗ったフライトに
飛行機が飛ばずに同じ宿に残っていたほどんとの他のゲストも乗っていました。
まだまだ飛行機が飛びはじめて2日目なので、
そんなにたくさん戻れるわけでもない中、
どれくらいのゲストを少しでも早く送り出せるのか、
ある意味それぞれの宿のオーナーのコネクションや存在感によるところが
大きい気がします。
そういった意味で、『歩き方』にも載っているこの宿「パラダイスロッジ」
いざという時に役に立つ安心できる宿です。
(『歩き方』にはカードも使えるとなっていますが、使えません。
また『歩き方』に書いてある通り、ヤクシズラー(ヤクのステーキ鉄板焼き)は
美味で、私は3晩毎晩これを食べていました)

何があるかわらかに途上国の辺鄙では、現金がすべて。
米ドルは多めに持っていましょう。

天気という、誰もコントロールできず、予測できない相手と戦う場合、
下山するにしろ、ヘリに乗るにしろ、飛行機を待つにしろ、
なにが本当に一番早いのかはだれもわからないので、
自分の責任で決めましょう。じゃないと、自分が苦しい思いをします。
そんなゲストたちやこの件で喧嘩をしているグループ等を見ました。

<ちょっと関係なさそうだけど、思ったこと>
きっとオーストラリアに難民としてやってきて
一時収容所にいる人たちは、これよりも悲惨な思いで過しています。
「自分よりも後に来た人が先に出ていった」
といったように、自分ではコントロールできない状況で
完全に自分の未来を他人に預けている状態です。
それはとてもとてもしんどいはず。
なので、少しでも各国の難民政策がマシになるように
アムネスティやUNHCRをサポートしましょう。
by sydneybeachboys | 2011-11-17 18:38 | ちょっと旅

エベレスト街道トレッキング 宿&シャワー編

10年以上前にトレッキングをした
アンナプルナトレッキングときとは大違いで、
どこのロッジも、かなりしっかりと作られていて
暖房はないので、部屋はものすごく寒いものの
かなり快適でした。
といっても部屋で過ごすのは、寝る時だけです。

10年以上前のロッジの部屋といえば、
ベニヤ板の壁でさらに隙間まであったりした覚えがあるのですが、
団体ツアー旅行客が圧倒的に多いからか、
どこもかしこもそれなりにこぎれいでした。
共同トイレも野外にあったところも昔は多かったのですが、
今回はどこも部屋と同じ建物内にあったりで、
夜中に目が覚めてトイレに行くのも、そんなに苦じゃありません。

ストーブに火がつくのは、ダイニングルームだけなので、
必然的に寝るとき以外は、ここで過すことになります。
さらに火がつくのは夕方以降なので、
午後はかなり寒い思いをするときもあるので、
こういう時にダウンジャケットがマストアイテムになります。
また多くのロッジで、一回火をつけて消えてしまったらそれで終わり
なので、だいたい7時半から8時には、
ダイニングルームも冷えはじめます。
ま、この時間には夜ごはんはほぼ終っているので、
ロッジ的には、客をとっとと部屋に戻して、
寝てもらおう作戦で、追加の火を灯さないのでしょう。

標高4000m以下では、薪で、
それ以上の高さになると木がないので、
ヤクの糞を乾燥させたものを燃やします。
とってもエコな暮らしの知恵でいいですね。
別に臭くはないです。ただし燃えるのが早いので、
ダイニングルーム退出時間が、さらに早まります。

ハイシーズンの10&11月は、団体ツアーが大挙して押し寄せるので、
多くの宿が旅行会社によって予約されています。
なので、私たちみたいに個人手配の少人数グループだと、
部屋が空いている宿に泊まる方向性になります。
ロンプラなどでそれなりにロッジがあると書いてある村でも
そういった意味での選択肢はありません。
上の方の村のみ混んでいるイメージがありますが、
すでに2日目に泊まるナムチェバザール(最大の村)でも
泊まる場所に溢れてしまう可能性があるぐらい、
ハイシーズンは混んでいます。

なので、私たちみたいな少人数手配の場合、
ガイドがそのコネクションで宿を事前に手配して、
部屋を確保できるように努力してくれます。
ガイドなしで旅している1ー2人グループもいましたが、
アポなしで宿に来ても「満室です」と断られているケースを
たくさんみました。
特に飛行機が飛ばない時のルクラは、
ガイドや団体ツアーでさえ個室を確保するのは至難の業で
大部屋やダイニングルームで寝ないと行けない場合さえあるのです。

では、どのようにガイドは事前に部屋を確保するのか。
いくつかやり方がある模様です。

1 仲良くしている宿の場合、前日に電話する
次の目的地に自分の顔が利くロッジがある場合、
前日に電話をして、翌日の部屋を確保します。
ハイシーズンでは、もちろん来る人も入れば、出て行く人もいるわけです。

2 先に次の目的地に行く知り合いのガイドに依頼する
たいていみな同じスケジュールでトレッキングするので、
次の目的地に1日早く向かう知り合いのガイドを見つけたとき、
その人にお願いし、彼らのゲストが泊まる同じ宿に、
翌日分の私たちのための部屋を確保しておくようにお願いします。

3 ポーターを先に行かせる
出発当日の朝1時間くらい早く、ポーターを先に出発させ、
宿を確保させます。

4 少しでも早く出発する
ガイドのコネやスキルとは何も関係なく、
他のゲストよりも朝早くに宿を出て、次の村へ向かいます。
だいたい7時半位から歩き始めるので、
朝ごはん6時半、出発7時とか。
でもこれって結局歩くスピードや途中の休憩時間で、
追い抜かれたりするので、
あんまり意味がないかもしれません。

確実なのは、1から3の順です。
幸いにも私たちは、このどれかのやり方で
宿が少なくて劇混みになるディンボチェ以降でも
個室を確実にキープできました。
あとは6日間フライトキャンセルが続いた数千人がいるといわれた
ルクラでも、個室を最初から確保できました。

なので、こういった意味でも
ハイシーズンにガイドを雇う意味があります。
道案内だけでなく、観光案内だけでなく、
何でも屋さんとして、助けてくれるからです。
ガイドは、宿のダイニングでは、注文を取ったり運んだりするウェイターとして
ゲストの面倒を見てくれるので、
大混雑の宿では、ガイドなしでは、
ごはん時をお願いした時間に注文を忘れられたりもします・・・。

ハイシーズンであと大変なのは、ダイニングルームの
席取り合戦です。
特に5000mを越える最後の2泊のロブチェ、カラパタールは
みんなここを目指すのに対し、
ロッジの数が極端に少ないので、ダイニングルームは劇混みです。
さらに宿にとっての上顧客の団体ツアー客の席は
「予約」などで優先されていくので、
少人数のグループの場合、自分らで場所を確保しないといけないので、
午後2ー3時からテーブルと席を陣取ったら、絶対に離れてはいけません。
私たちも、どちらかが必ずテーブルにいるようにしました。
じゃないと、夜ごはんを食べる席がなくなっちゃいます。
またはどうにか宿の人がスペースを見つけてくれますが、
団体客のど真ん中の窮屈なスペース等、快適からは程遠い感じです。
なので、ロブチェとカラパタールのロッジでは、
ダイニングルームに早いうちから陣取ることをお勧めします。
そこ以外は、寒くて居場所もないんですけどね。
部屋の寝袋で昼寝をすると、高山病を悪化させるだけですし。

毎日シャワーを浴びる生活に慣れている現代の先進国人にとって、
どれだけ、どんなシャワーが浴びられるかは
けっこう気になるところではと思うのですが、
実際のところ、あんまり期待しないほうがいいです。

10年前のアンナプルナではソーラーパワーだったので、
お湯もぬるくて、さらにすぐにお湯がなくなってしまう状態でしたが、
今回の多くの宿の場合、湯沸かし器のようなガスでお湯を沸かしているので、
途中でお湯がぬるくなることはありません。
が、水圧が弱いので、昔の木造住宅のガスで沸かしたお湯のように
ちょろちょろしかでない場所がほとんどです。
なので、シャワーを浴びている時も、かなり寒いです。
もちろん浴び終わった後も寒いです。
という感じなので身体を冷やして、風邪を引く可能性が高まります。
ナムチェバザールのナムチェホテルだけは
カトマンズのホテルのシャワーよりも、大量に無制限にお湯が出ました。

なのでシャワーですが、期待せずに、
それなりにお湯が出る宿だったらラッキーぐらいに思っていた方が
覚悟が決まります。私たちは、3ー4日に1回ぐらいシャワーしましたが、
4000mを越えると寒さで、裸になることさえ嫌になります。
少しでも快適にシャワーを浴びたいなら、
宿に着いた午後早め、まだ日が出ていて暖かい時間です。
日が沈みはじめたり、曇り始めると、一気に冷えます。

ちなみにシャワー代はどこも1回300ルピーほど。
時間無制限のところもあれば、
時間制限は言われないものの、いつのまにか水になる場所、
最初から「シャワー7分」と言われる場所など、様々です。

<まとめ>
宿の部屋は、以外と快適だった。そこだけは10年前よりネパール、
進化してました。

ハイシーズン時の個室確保は、ガイドのコネ次第。
ガイドなしの場合は、厳しい時もあることは覚悟しましょう。

シャワーはお湯がそれなりに出る宿があったらラッキー程度なつもりで。
by sydneybeachboys | 2011-11-17 16:57 | ちょっと旅

エベレスト街道トレッキング 準備品編

私たちのようなアウトドア&山登り初心者が
エベレスト街道のトレッキングに出かけたいと思った場合。
予算に余裕があれば、なんでもかんでも先進国で揃えてでかければ
もちろん安心ですが、アウトドアグッズはスペックが売りのものが
多いので、全体的にお金、かかります。

一方10年ぶりに出かけたカトマンズの六本木状態の
外人ゲットーエリアのタメルで、一番変わった景色。
それは偽アウトドアグッズ店の多さ。
政治的にも安定し、団体ツアーのトレッキング旅行客のニーズの
急上昇に合わせて出現したと想像できます。
ネットで情報を検索すると、
いかにこの偽アウトドアグッズが安く、
そしてほぼ何でも手に入るかがわかります。

が、偽だけに、どこまでが本物(素材含む)かどうかは
たぶん一般人には判断できません。
そしてこの素材というのが、スポーツであるトレッキングでは
快適度を左右する大きなキーワード。
標高3000mを越えると、想像以上に寒く、
ヒマラヤの氷河から吹き付ける風は冷たく、
そして高山病で頭は痛く、足は重くで、
日本やオーストラリアで楽しむトレッキングよりも
圧倒的に肉体的に疲労する(=精神的にも疲れる)環境が10日間近く続きます。

そんな中、私みたいな快適さを犠牲にしたくない
アウトドア&山登り初心者の人間が思う、
これだけは先進国できちんとお金を出して、安心代だと思って
買っていくべきものと
カトマンズやナムチェバザール調達で全然OKなものを
ご紹介したいと思います。

1 ケチるべからずリスト
先進国できちんとしたものを買うことをお勧めします。

<登山靴>
毎日3ー8時間、歩きます。
私らはしばらく前に投資して数万円(または同等の豪ドル)のトレッキング靴を
買って、たまに履いて、トレッキング(または散歩)を楽しんでいます。
コンクリートの滑らかな地面を歩くことに慣れきっている
先進国の人間にとって、
石がごろごろしていたりする舗装されていないトレッキングルートで
バランスをとって歩くことは、至難の業。
なので、きちんと足首までサポートされているトレッキングシューズを。
もちろんゴアテックスで。
ゴアテックスでも、インナーソール含め、
毎日履き続けているので、かなり靴は蒸れてしまいます。
そしてそれをまた履くと足が冷えて、
ただでさえ氷点下な山の朝で、不快度数は高まります。
なので、ゴアテックス&足首まで!はミニマムかと。
後は、自分の足に合っていることが大切なので、
きちんと専門店で試着して、スタッフにアドバイスをもらいながら、
そして事前に少し履きならすことで靴ずれなどを防げます。
なので、トレッキングシューズは絶対に事前によいものを。
現地のポーターはビーザンやスニーカーですが、
それは彼らがその環境で産まれ育っているからです。
自分の身の程を知りましょう。

<寝袋>
寝袋のなかった私たちは、
日本のモンベル、オーストラリアのカトマンズと
それぞれの国を代表するアウトドアブランドで
マイナス30度位までOKな寝袋を、各数万円程度出して買いました。
痛い出費でしたが、これは正解です。
まず本当に、寒い。寒いんです。
が、3万円出しただけの寝袋。1回中に入ると数分で温まり、
外の寒さが嘘のように感じます。
頭も冷えると風邪を引いたり、高山病を悪化させる原因になるので、
まるでミイラになったように、すっぽりと寝袋に入ってしまえば、快適です。
寝袋のレンタルもありますが、清潔度や質は?だと思いますし、
同じくいくらでも寝袋はカトマンズで売っていますが、
ダウンの質や最低マイナス何度の状況でも使用できるか等の
保証は、使ってみるまで、どこにもありません。
想像以上に3000mを越えると夜は冷えるので(というか氷点下)、
寝袋はよいものを。

<トレッキング靴下>
これは、モンベルなどが1足1500円くらいで売っているので、
それを数足。毎日履き替える必要はありません。
現地でも偽ノースフェイスなどが消臭効果や即乾効果ありなどで
1足300ルピー程度で売られていますが、たぶんどれも嘘です。
ジム等でエクササイズする時に履くような普通の靴下の機能しかありません。
専用のきちんとしたトレッキングソックスは、ホールド力が違うので
足の疲労度が違います。また靴擦れもおきにくいです。
1足偽ノースフェイスソックスを買って、履き比べたので、確かです。

<トレッキングまたはスポーツ用保温下着>
ユニクロのヒートテックと、アウトドアブランドの保湿下着、
両方を持っていて、試してみました。
ヒートテック、保温では悪くはないのですが、
乾きが悪いので、歩いている時はいいのですが、
休憩時やロッジに着いた時に、冷えて体温を奪います。
一方アウトドアブランドは、保温の点も上、後は即乾性も圧倒的に優れています。
もちろんカトマンズでもいくらでもこの手を名売った長袖Tシャツやタイツ、
売っていますが、その質は保証されていないので、
絶対に保湿下着も、きちんとしたものを。
だいたい3日に一度ぐらいで着替えは済みます。
なぜか臭いません、そんなに。
私は、宿に着いたら、宿用の服に着替えていたので、
それももしかしたら、3日以上同じ長袖シャツを下着として着用しても
気にならなかった理由かもしれません。
あと洗濯は水が冷たすぎて、手がちぎれそうで顔を洗うことさえためらうので、
先進国に暮らす私らが、あの水の冷たさせ洗濯することは不可能かと。


<ゴアテックスなレインウェア>
カトマンズでの偽ゴアテックスレインウェアの場合、
生地はきちんとゴアテックスを使用している模様と言う情報を
多く見たので、ゴアテックスのレインウェアのないパートナーは
さっそくカトマンズで偽ノースフェイスを購入してみました。

ハイシーズンの10&11月だと基本乾期ですし、
3000mを過ぎると、雨ではなく、雪になるので、
ゴアテックスのレインウェアは、保険およびウィンドブレーカーとして
使用することがほとんです。

私はノースフェイスのゴアテックスレインウェアを持っていたのですが、
偽ノースフェイスを買って、着用していたパートナーの感想。
「これ、ただのポリだと思う」とのこと。
というのも、汗をかいた時にすべてこもってしまって、不快とのことでした。
となると、下着等もこれまた乾かずに、身体を冷やす原因になります。
ゴアテックスのレインウェアは1着あると、
町中でも大雨の日に役立ちますし、
私みたいなチャリ通勤実施者にとっては突然の雨にも備えられるので、
買っておいて(特に日本みたいに梅雨のある国)損はないはずです。
寝袋や保湿下着と同様ですが、素材に快適度が左右されるアイテムは、
偽ブランドだとどこにもその保証がないというのが致命的です。

<フリース>
フリースの素材でやはり速乾性の生地であるなら、言うことなし。
これも同じく、蒸れと乾きの遅さによる身体を冷やす不快度を防ぐためです。
ただしそのへん、気にしなければ、ユニクロでも十分ですし、
同じくカトマンズの偽ブランドでも暖をとる言う意味では機能します。
私は、アウトドアブランドフリースはありませんが、乗り切れました。

<日焼け止め>
やっぱり焼けない技術では日本の化粧品ブランドの日焼け止めを。
私はソフィーナのSPF50でしたが、きちんと塗っていた時は焼けませんでした。
もちろん休憩時には、こまめに塗り直しを。
日本ブランドの日焼け止めは、塗り重ねても白浮きしないし、文句なし。
唯一の問題は、洗顔です。
水が冷たくて、顔を洗う気が3000mを過ぎると、失せます。
私はビオレの拭くだけコットンで拭き取って、
その後エビアンのスプレーで拭き取っていましたが、
やっぱり毛穴には詰まります。
そしてそのうち、エビアンのスプレーさえ、冷たくてスプレーしたくなくなります。
最後には5000mを過ぎるとスプレーのノズルが凍ってしまうのでした。
が日焼け止め塗らないと、顔が真っ赤に腫れて、皮が剥けます。

2 別にカトマンズで偽ブランドでも大丈夫そうなリスト

<ダウンジャケット>
本気で、寒いんです。特にロッジに着いてから。
歩いている時は、身体を動かしているのでいいのですが、
落ち着くと、寒い。
4000mを越えると、歩いていても風が冷たいとダウンがほしくなります。
が、ダウンジャケット高いですよね、どこでも。
で、カトマンズだと、値段はピンキリですが5000ルピーもあれば
それなりのものが買えます。
これまた偽ブランドなので、ダウン800とかフェザーは使ってないとか
どこまで本当かはどこにも保証はありません。
私が買った3500ルピーの偽ノースフェイスですが、
十分に暖かさという意味では、役立ってくれて、不満はまったくありませんでした。
他のトレッカーが来ているダウンジャケットも80%以上は
みんなネパールで購入している偽ブランドかと思います。

偽ブランドの痛いところは、
まず毛がすぐに外に出てきてしまうこと。
表面素材が安いということですね。
あとはシルエットが野暮ったいといったところでしょうか。
が、価格を考えると1/4程度なので、
とりあえずトレッキングのために必要な程度であれば、偽で十分かと。
でも、これでダウンジャケットの温かさを知った私は、
次回日本に帰国した時に、
絶対に本物のノースフェイスのダウンジャケットに投資します。

暖を取るための服は、ダウンジャケットやセーター含め、
とりあえず着込んでいけば、温かくなるので、
そこまで心配しなくてもいいかと。
多くの人がポーターに荷物をお願いすると思うので、
重量を気にする必要もそんなにないはずなので。
私らは、ウールのセーター2枚重ねとかしてました。

<手袋、帽子、スティック等の小物>
アウトドアブランドで、数千円でたくさんありますが、
ほとんどがフリース素材でシンプルなものなので、
デザインさえ気にしなければ、ネパールで300ルピーぐらいで手に入ります。
ヤクウールの帽子とか思い出にもなりますし。
手袋は、4000mを越えるとただのウールだけだと風が抜けて寒いので、
フリース素材等のインナーグローブ付きのものを。
4000m以下であれば、フィンガーレスの手袋がおすすめ。
カメラのシャッターを押す時に手袋をいちいち外す必要がありませんし、
寒いロッジでもずっと付けていられますので、ぜひ。

マフラーを持っていっていたのですが、
トレッキングではネックウオーマーの方が便利です。
これもアウトドアブランドだと数千円しますが、
ナムチェバザールで購入したネックウオーマー300ルピーです。

トレッキングのスティック、必要かどうか迷いました。
ネットでも、きちんとした使用方法を知らないと逆効果等、
それなりに山登りを楽しんでいる人たちの意見にも色々ありましたが、
あった方が、登りも下りも便利です。
ほとんどのトレッカーが使用しています。2本。
私たちもナムチェバザールで購入してみました。
2本で1000ルピー。
使い方も特に知りませんでしたが、何となく使っているだけでも
ナムチェバザール前の使用していなかった時に比べて
十分に疲労軽減に役立ち、登りやすさ、下りやすさを実感しました。
ルクラでも売っているので、トレッキングスタート時の入手で十分です。
とりあえず日本のアウトドアショップで使いだけでも伝授してもらっても
いいかもしれませんね。

3 これは忘れずに山に持っていきましょうリスト
別にどこで買っても問題ないかと。

<ダイモックス>
高山病の薬です。カトマンズの薬局でもナムチェバザールでの薬局でも売ってます。
10錠カトマンズなら70ルピー、ナムチェで200ルピー。
安心代だと思って、20錠位あると安心です。
予防効果もあるので、ナムチェバザール(3000m弱)ぐらいから
朝晩飲みはじめてました。
が、飲んでも高山病の症状は避けられませんが、
軽減してくれていたと信じたい。
多かれ少なかれ、4000mを越えると高山病の症状が出てこない人はいないかと。
最初の難関になるディンボチェでは、ほとんどの人が到着1日目は
ロッジでぐったりとしてました。

<ヘッドライト>
カトマンズ市内をタメル以外をうろうろ夜する時も安心のために
持っておきたいヘッドライト。
電気が付いていても当たり前のように停電します。
もちろん予備の電池も忘れずに。 

4 次回はもっていくかなーリスト

<マスク>
カトマンズ市内の空気の汚さ(ローカルもマスクしてます、けっこう)も
そうですが、乾期のネパールは国中がほこりっぽい。
もちろんトレッキングルートもすごく土ぼこりが舞って、
喉と鼻を痛めて、私のように風邪を引いて、
鼻が詰まって呼吸が浅くなり、
夜に高山病を悪化させる悪夢をみることになります。
これを防ぐためには、マスクなのですが、
どんどん空気が薄くなっていくのに、息苦しくないのかと思うと、
多少迷うところです。が、
本当に鼻詰まりのおかげで高山病の頭痛で苦労したので、
次回はマスク持っていきます。
あとは、うがいをもっと頻繁にします。

<ミルククレンジング>
日焼け止めを落とすために、ミルクタイプの拭き取りクレンジングを
もっていくかなーと。
で、お湯をロッジから1Lもらって、そのお湯をコットンにしみこませて
拭き取るようにすれば、少しは快適に洗顔っぽいことができるかと。

<写真>
ガイドやポーターと世間話をするときに、
自分の住んでいる街や職場の風景とか家族の写真があると
話が弾んで、楽しいかもしれません。

<トイレの便座カバー>
笑われそうですが、便座があるトイレの場合、
寒くて座ってられないんです。
おかげでかなり便秘でした(あとは野菜がたっぷり食べられないので、
食物繊維不足だったのも理由)。
なので100円ショップとかでいいんで、
安い便座カバーをもっていってみようと企んでします。
あとはアルコール消毒スプレーのミニサイズ。
宿によっては、便座の上にトイレットペーパーを引いても
座ることがためらわれそうな場所もあったので。

<トレッキング用のバックパック>
見た目とチャリ通勤でも使えることを重視して、
とあるカナダのブランドの懐かしいデザインのバックパックにしたのですが、
うーん、やっぱり、トレッキング用にアウターに
ポケットがいっぱいついていて、スティックとかもくっつけられる
バックパックが便利です。
なので、次回はきちんとそっちを買って持っていきます。
このへんもカトマンズで偽ブランドいくらでも手に入りますが、
実際の背負い心地とか、耐久性とかの不安を考えると
(トレッキングの途中で、壊れたりしたら最悪)、
私はオーストラリアか日本でアウトドアブランドのものを買います。


5 個人的にもっていってよかったもの

<ロッジ用の服>
基本どのトレッカーも荷物を少なくするために
トレッキング中もロッジにいるときも1日中同じ服を着ています。
アウターも普通は1、2着しかもっていかないので、
2週間朝から晩までほぼ同じ服を着ていることになります。
が、たまーにシャワーを浴びてすっきりした後などには、
トレッキングで何日も汚れている服を着たくない気分になるはず。
なので、ロッジにいる時用にジーンズやパンツ、シャツ等
気分転換のためにも1セットもっていくと、気分いいです。
私はパンツはジーンズを1足持っていて、
ロッジに着くとそっちに履き替えてました。

<暇つぶしの本>
これは数冊合った方が、安心です。
私は、石井ゆかりさんの星占い勉強本と2012年の星ダイヤリ−で
占い、ちょっと勉強してました。
IELTSの勉強もできるかと思って、テキスト持っていったのですが、
高山病でしんどい頭でお勉強することは不可能でした。
午後のほとんどをロッジで過ごすので、やること、ありません。
もしくはみんなお土産のトランプを買っています。
i phoneにゲームや映画等をたくさんいれていくのもいいかもしれませんが、
毎晩の充電代が300ルピーぐらい、かかりますね。

<まとめ>
素材が快適度を左右し、健康に左右するもの
(保温性、速乾性、ゴアテックス等)は保険だと思って、
偽ブランドではなく、きちんとしたものを。

下着や靴下など、身体に最初に身につける物は、
安心できるブランド(というよりも質が保証されている)のものを。

温かさを維持するアウター系は、最悪重ね着すればいいので、
たぶん偽ブランドやノンアウトドアブランドでも大丈夫(経験上)。

荷物はポーターに預けるので、
実はそこまで切り詰めなくても、大丈夫かも(経験上)。
by sydneybeachboys | 2011-11-15 21:06 | ちょっと旅

エベレスト街道トレッキング コスト編

やっぱり旅行で気になるのって、費用ですよね。
きちんと帳簿をつけるようなタイプではないので、
ざっくり計算ですが、2011年11月時点での費用はこんなもんでした。
意外とこの最新のコストが見つかりません。
『地球の歩き方』も『ロンプラ』も多少情報が古いので、
あそこに書いてあるよりも、もっとかかります。
さらに山に入ってしまうと、ナムチェバザール(普通は2&3泊目の村)
を最後にネパールルピーを新たに入手する機会はなくなるので、
一応現金は余裕をもって計算していたほうが、
食べたい物や飲みたい物もケチらずに過せるので、精神的に安心です。
トレッキングでは、食べる&飲む(お茶やソフトドリンクですが)が
歩く以外で唯一の楽しみといっても過言ではないので、
ここで手持ちの現金が少なくなってきて、我慢をするのは
かなりのストレスになります。

1 現金入手場所

トレッキングスタート地点の空港のある村、ルクラには
銀行の支店が2つあるので、ここで両替可能です。
そのうちの1つ、Nepal Investment Bankでは
VISAカードを使って現金のキャッシュアウトができます。
なので、私たちのように、飛行機が悪天候で飛ばずに
思った以上に現金が必要になってしまっても、
現金は手に入りますので、ご心配なく。
ただしカードはVISAだけです。

2&3泊目また帰りにも1泊する場合が多いナムチェバザールには
銀行の支店があって、なんとATMがあります。
1回あたりの引き出し限度額は5000ルピーで、
複数回やる必要もあるので、手数料を考えると、
ナムチェホテルの1階にVISAカードで現金キャッシュアウトができるので、
そっちでもいいかもしれません。
ちなみにこのナムチェホテル、支払いでカードが使えるので
現金を少しでも減らしたくない場合には、便利。
老舗だけあって、安心感があります。
さらに嬉しいのが、ホットシャワー。
また別途書きますが、共有のホットシャワー(1回300ルピー)でも
シャワー&トイレ付きの部屋のシャワー(1泊20米ドル)でも
お湯がたっぷり、無制限で出てきます。
お湯の温度は、ガスの湯沸かし器を多くの宿が使っているので
暖かいのですが、お湯の量に限度が合って、水圧が低くて
日本の数十年前の木造アパートのお風呂のシャワーみたいな
ちょとちょろしか出てこないのがトレッキングの宿は普通のようですが、
ここは、夢のようなシャワータイムが楽しめます。
特に帰路、身体もクタクタで汚い気分だった私たちには、
温泉にでも出かけたかのような至福な時でした。

話が逸れましたが、現金が入手できるのはこの2カ所のみ。
なので、余裕をもっておきましょう。
あとはやっぱり米ドルの現金。
私らは200ドル程度しか持っていきませんでしたが、
まだまだ発展途上国のネパール。何があるかわかりません。
もう少し余裕を持たせて米ドルは持っていた方が、
いざという時の保険になります。
この件は、悪天候による6日間のフライトキャンセルにより、
ルクラにて数千人のトレッカーがカトマンズに戻れなくなった事件
(1年に数回は起こるようです)にて、また詳しく。

2 費用 ガイド&ポーター編

ガイドブックに書いてあるよりも、かかります。
まずガイド&ポーターの費用ですが、
カトマンズで宿泊したホテル経由の旅行会社でアレンジしてもらい、
ガイド1人&ポーター1人で1日合計55ドル。
ガイドブックに書いてある値段は、ルクラに入ってから
自分で直接見つけたり、宿にアレンジしてもらった場合だと思います。
旅行会社の手数料も入っていれば、まあこれぐらいが相場かと。
日系の旅行会社にもお見積もりをお願いしましたが、
1人で出かけた場合のガイド&ポーター各1人は55米ドルでしたが、
カップルで出かけた場合には、もう少し手間ひまがかかるということで
たしか70ドル位のお見積もりをもらいました。
個人的には、55ドルでも彼らの仕事量を考えると、かなり安いと思います。
旅行会社が手数料でかなり持っていっていることも容易に想像できますが、
私としては、安く値切るのではなく、
ガイドやポーターやその家族のためにも、値切りすぎることなく
きちんとお支払いしたいと感じました。チップも同様です。
エベレスト街道は、本当に現金収入が
この観光関連に完全に依存しているとしか思えません。
季節労働者のようにハイシーズン時に現金を稼いで、
残りのシーズンは、家で畑やヤクの面倒を見たり、
カトマンズの英語学校やホスピタリティスクールでスキルアップする模様です。
なので、現金収入の機会は、私たち観光客が支払うお金なので、
きちんとお支払いすべきだと信じています。
「少しでも安く旅行したいから値切りまくるのは当然」(自分のために)、
とか
「値切らないと価格をつりあげることになる」(先進国の観光客にとって)、
とかもっともらしい理由はたくさんありますが、
あれだけ過酷な環境と仕事をしないといけない現実を見ると(他に選択肢がない)、
きちんと払える人のみが、環境負担等も考えると出かけるべきです。
金銭的には先進国に暮らしている人が、バックパッカーであっても
海外に旅行する余裕があるなら、払えない金額ではありません。
また現地雇用を生み出し、現金収入を得る機会を与えるためにも
ガイドやポーターは個人的には雇うべきだと思います。
確かにハイシーズンなら、たくさんトレッカーがいるので、
ガイドなしでも道はわかります。
が、ガイドの仕事はそれだけではなく、特にハイシーズンだからこと
そのありがたみを感じること、間違いなしです(後述しますが)。
貴重な自然環境を観光客としてお邪魔して、楽しませてもらっているのだから、
きちんと現金を落としていくのは責任です。
それがその地域に暮らす人たちの未来へのサポートになるはずですから。

あとチップを米ドルや自国通貨でポーターに渡している人もいましたが、
カトマンズに出たこともないような村人がポーターをしているので、
外貨だとレートも山だと不利だし、外人以外が銀行で両替できるかも不明です。
最悪圧倒的に不利なレートで闇両替かもしれません(これは勝手な想像)。
なので、チップはルピーで渡してあげた方がベターかと。
最後にチップの分を捻出しようとすると、現金が足りないなどが予想されるので、
最初にチップ分でサービスが満足いったときには最大これだけあげよう!と
いう金額を封筒に入れて取っておいて、
満足度に合わせて、そこから最後は引いていく(もしくは足していく)
というのがおすすめです。
気持ちよく最後までつき合えるかもしれないガイドやポーターと
最後にお金の件で、なんとなく微妙な雰囲気に終りたくないじゃないですか。
チップの金額は、1日雇った費用の15%あたりを相場に。
あとは自分と彼らとの関係で判断しましょう。
私らは、もう少し最後に渡しました。そうしたかったので、純粋に。
自分らにとってはランチ1回分の+10ドルが、
彼らにとってはもっと価値があるはずなので、そのへんはケチらずに。

3 費用 宿&食事代編

宿代は、トイレ共有部屋だとだいたいどこも1泊200ルピー。
10年以上前のアンナプルナトレッキング時代に比べると
旅行会社のツアートレッキンググループが圧倒的に増えていて
お部屋のスタンダードがずいぶんと上がっていました。
なのでトイレ付きの(場合によってはシャワーも)部屋もあるので、
この辺は700ルピーぐらいから20米ドルぐらいまで幅広く。
宿も一番標高の高いゴラクシェップ(標高5300メートルぐらい)だと
1部屋500ルピーぐらいになります。

食事代は、標高が上がればあがるほど、高くなります。
ポーターが必死に運んだり、ヘリで輸送していることを考えると
当然の価格(または安すぎる)と言えます。
これを「カトマンズよりも高い」と単純に判断するような
ポーターの地獄のような単純作業の重労働の過酷さを想像できないような方は
トレッキングにでかけるべきではないかと思います。

だいたい朝ごはんのトーストやパンケーキが200ルピー、
チャーハンや焼きそばあたりが250−350ルピー、
ダルバールセットが400ルピー、
パスタ(あるんです、パスタ)系が400ルピー、
ピザ(あるんです、怖くてロッジでは食べてませんが)400ルピー、
ヤクや鶏肉のステーキ500ルピー、
じゃがいも系(ゆでたり、揚げたり)350ルピー、
モモ350ルピー、
スープ&インスタントラーメン系200ルピー、
アップルパイ系が300ルピー、
これくらいが一般的なロッジのメニューと最低ライン価格です。
スタート地点の街ルクラでもこれくらいの値段がするので、
標高が上がれば、少しずつ値段も上がっていきます。

飲み物は、
紅茶(ミルクなし)1杯50ルピー、
ミルクティ1杯60ルピー、
ホットチョコレートやホットレモン、ジンジャーティー等1杯60ルピー、
ミネラルウオーター1本100ルピー(標高が上がると、最大250ルピー程度)、
ビール350ルピー、
外人好きなコーラやスプライト1缶250ルピー、
タイから輸入のフルーツジュース200ルピー、
これくらいが最低ラインで、これも標高ともに上がっていきます。
お湯1リットルはだいたいミネラルウオーターの価格と変わりません。
山での水は貴重です。

とこんな感じなので、けっこう高くつきます。
私らは平均1泊あたりそれぞれの宿で4000ルピーぐらいを
部屋代込みで使いました。
となると、3500ルピー以上が食事代です。
1人3食×2人分なので、1人あたりの3食平均は1800ルピーぐらい。
以外とかかるのが飲み物代です。
というのは、トレッキングは通常午後早めに次の目的地に着くので、
午後のほとんどは、ロッジのダイニングルームで
本を読んで暇をつぶすぐらいしかやることがありません。
外は寒いし、中のダイニングルームも夕方になるまで暖炉に火がつかないので、
暖かい飲み物で暖をとるしかすることがないのです。
なので、以外と飲み物代がかかります。

宿にとっての利益もこの食事代ですし、
食べる&お茶するくらいしかすることもないので、
ここをケチると精神的にしんどいので、
食事&飲み物予算は、余裕を持たせた方がよいでしょう。
同じような単調な食事が2週間続くので、
どうしても贅沢して缶ジュース飲みたくなりますし、
夜ごはんもスタートが早い(6時とか)ので
時間を持て余し、食後にはアップルパイにお茶もしたくなりますし
ということで、ケチらずに気前よくここはお金を使いましょう。

私たちは、かなり気にせずに飲み食いしたほうなので、
(下山時には、夜ごはん前には
ポップコーンにビールをしょっちゅう飲んで、ヤクステーキをかなり食べてました)
今現在での1日あたりのマックス予算は、私たちくらいと思っておけば、
きっとけっこう現金が残って、
カトマンズでのお土産ショッピングに回せるのではないでしょうか。

あと高度に順化するために2泊するナムチェバザールとディンボチェには
パン屋&カフェがあります。
暇なので、けっこう入り浸っていた私たちですが、
だいたいシンプルなドーナッツで100ルピー、
アップルパイやケーキで350ルピー、
シナモンロールが250ルピーぐらいです。
特にナムチェバザールのパン屋カフェは、ヤクチーズのピザもあるので、
ピザの竃のおかげで、部屋が店内が暖かく、
1日に何度もお茶をしに行ってました。

あ、飲み物で、ルクラやナムチェバザールのカフェでは、
エスプレッソ系のコーヒーもあります。
だいたいラテで250ルピーと、先進国のスタバ並み。
(ルクラには、なんちゃってスタバだってあるのです。もちろん偽物)
が、味は、紅茶1杯の5倍もするのに、
とってもとっても美味しくないのです。
なので、話のネタに1度チャレンジすることはありですが、
ネパールでエスプレッソ系のコーヒーの美味しさを求めるのは
カトマンズ含め、止めておきましょう。
エスプレッソマシーンはありますが、
バリスタとしてのテクニックがありません。
美味しいエスプレッソ系コーヒーは、
豆とエスプレッソマシーンとバリスタのテクニックが揃って
初めて飲めるものですから。

ナムチェバザールは、完全に観光客が2泊する暇を持て余すための
ニーズに特化している街なので、お買い物をしたり(お土産やアウトドアギア)、 
マッサージをしたり(アーユルヴェーダとチベットマッサージの
それぞれのお店があり。1時間共に1500ルピーから。安い。
私は初めてチベットマッサージにトライしました。
また詳細は後述します)と、意外とお金、使えちゃいます。
なので、また話戻りますが、現金は余裕をもっておきましょう。

ホットシャワーは別途後述しますが、
1回あたり300ルピーが相場のようです。
が、毎日浴びる気分には寒すぎてなりません。
デジカメ等の充電は、1時間300−500ルピーぐらい。
このへんをケチる人はいないと思いますので、余裕をもたせて。
私たちは、替えの電池なしで確か1、2回しか充電しませんでした。
i phoneをi podとして使用している人たちは、毎晩のように充電してました。

Wifiに接続できる宿も多いので、この辺は確か1分10ルピー計算くらい。
一番標高の高いゴラクシェップの宿で1時間1000ルピーでした。
ヨーロピアンのトレッカーは結構みんな使ってました。

4 その他
これ以外のコストは、ルクラまでの飛行機代とか
トレッキング許可書取得代とか、
あまガイドブックに書いてあったり、
ネットで簡単に拾える情報ばかりです。

<まとめ>
現金は、余裕を持たせて計算しましょう。

ガイドブックのコストよりも安くあがることはほぼないかと。
むしろ情報が古くて、追いついていない感があります。

ヘタに値切らずに、豊かな先進国から来ている観光客として
きちんと現金を地元に落とし、彼らの将来をサポートする
エシカルな旅行をしましょう。
ポーターの仕事などを見ていれば、自然とそう思えるはずです。

登山時に現金を入手できるのは、ナムチェバザールが最後です。

何があるか分からない辺鄙な場所(特に途上国)では、
米ドルの現金に余裕があると、精神的な保険に。

ネパールの物価を考えると安くはないですが、
それもこれも厳しい環境でサービスを提供するためのコストかと。
それでも1人で50キロ近い荷物を運ぶことを事としている
ポーターを見て(車道がないから、人間がトラック状態に)、
人の尊厳や価値を考えると、
対等な対価を払っているとは思えません。
そういった意味では、まだまだ価値的には安く楽しめますが、
それは多くの人のあまりに低賃金なコストによって
実現されているような気がします。

だから、現金をケチらずに落としたいなーと思っています。
また次回出かける時も、もちろん。
パートナーはすっかりとヒマラヤに魅せられて、
もう来年のトレッキングを口にしています・・・。
私は、カトマンズのチベット寺院の短期瞑想コースに参加でいいかな・・・。

次回のレポートでは、
私たちのような山登り&アウトドア初心者が悩む準備品について。
です。
by sydneybeachboys | 2011-11-15 19:26 | ちょっと旅

戻ってきました

過しやすかったバンコクよりも
遥かにむっと暑いシドニーに本日戻ってきました。

エベレスト街道のトレッキングなどなど、
なかなかコスト等の最新情報がなかったので、
そのへんでネットで情報を探している人のお役に立てるかもしれないので、
まとめて後日、順番にアップしていきたいと思います。
さらに帰りは、悪天候のためカトマンズに戻る飛行機が6日飛ばずに
ルクラで足止めをくらっていました。
そのときのまるで南米作家が描く小説のようだった街の様子も
合わせて、参考までに記録しておきます。
1年に数度は天候不良で飛行機が飛べず、
数千人のトレッカーがヒマラヤの麓のなーんにもない田舎町に
取り残されることがあるようなので。
ニッチな情報になりますが、お役に立てば。

にしても、標高5000mのトレッキングは
想像以上に体力的にも精神的にも
高山病と寒さでしんどくて、根性だけで
エベレストの麓まで出かけてきた感じです。
こんなへなちょこな私でも行けるんだから
歩くっていう行為、凄いもんです。

なので、無事に戻ってきたご報告まで。
あ、ついでにヒマラヤのどこかにi phone落としてきたので
ただいま私、携帯ありませんので。
by sydneybeachboys | 2011-11-14 19:53 | 日々の暮らし(シドニー)